おはよう〜(^-^)v。本格スープカレーの小樽アバンティ、本日は定休日の為お休みです。先ずはメリークリスマス♪全世界の子供達に又、良い子にしている大人達にサンタさんが来ますように!実は町内会の役員もしている手前、小樽アバンティから回覧板が回されるのですが、その中に小樽市立朝里中学校の学校だよりも発行の度に折込まれます。今回は、その片面1ページを使った私のいもうとと題した松谷みよ子さんが書いた誌を全文ご紹介します。クリスマスイブに相応しいかどうか分かりませが?読み終わった後の感想などがあればコメントお待ちしてます。【私のいもうと】この子は私の妹、向こうを向いたまま振り向いてくれないのです。妹の話、聞いて下さい。今から7年前私達は、この町に引越して来ました。トラックに乗せて貰って、ふざけたり、はしゃいだりアイスキャンディを舐めたりしながら妹は小学校4年生でした。けれど転校した学校で、あの恐ろしい、いじめが始まりました言葉が、おかしいと笑われ跳び箱が出来ないと、いじめられクラスの恥さらしと、ののしられ臭い、豚と言われーちっとも汚い子じゃないのに妹が給食を配ると受け取ってくれないと言
うのです・・・とうとう誰ひとり口をきいてくれなくなりました。ひと月がたちふた月がたち遠足に行った時も妹は、ひとりぼっちでした。やがて妹は学校へ行かなくなりました。ごはんも食べず口もきかず妹は、黙って何処かを見つめ、お医者さんの手も降り払うのです。でも、その時妹の身体に、つねられたアザが沢山あるのが分かったのです。妹は、やせ衰えこのままでは命が保たないと言われました。母さんが必死で固く結んだ唇にスープを流し込み抱き締め、抱き締めて一緒に眠り子守歌を歌って、ようやく妹は命を取り留めました。そして毎日が、ゆっくりと流れ、いじめた子たちは中学生になってセーラー服で通います。ふざけっこしながら、かばんを振り回しながら、でも妹はずうっと部屋に閉じこもって本も読みません。音楽も聴きません。黙って何処かを見ているのです。振り向いてもくれないのです。そして又、としつきがたち妹を、いじめた子たちは高校生。窓の外を通って行きます。笑いながら、おしゃべりをしながら・・・このごろ妹は折り紙を折るようになりました。赤いつる青いつる白いつる、つるにうずまって、でもヤッパリ振り向いてはくれないのです、口をきいては、くれないのです。母さんが泣きながら、となりの部屋でつるを折ります。つるを折るとあの子の心が分かるような気がするの・・・ああ〜私の家は、つるの家私は野原を歩きます。草原に座ると、いつの間にか私もつるを折っているのです。ある日、妹はひっそりと死にました。つるを、手のひらにすくって花と一緒に入れました。妹の話しは、これだけです。メリークリスマス(^-^)。